樂家歴代「樂焼400年の伝統と創造」展は2001年5月17日(木)〜6月17日(日)に開催いたしました


初 代 長 次 郎


黒樂茶碗 銘 匂当 

高さ7.8p 口径10.9p 高台径4.9p


内箱蓋裏

 「匂當寿軒公
進之   
     咄々 旦(花押)」
 元伯宗旦筆

内箱蓋裏に記された、匂當寿軒公なる人物は、おそらく宗旦の茶友であったと思われるが、判然としない。かなり薄手で、「俊寛」等の器形に共通するが、高台は異なった趣が感じられる。
高台は小振りでひきしまり片薄となっている。高台内の削り込みは、「俊寛」等より深く、中央に低い渦兜巾が削り込まれている。目跡が五つ残されている。腰をやや高くかまえ、ゆるやかな丸味をつけて張り、胴をわずかに締めている。胴部にはわずかに横箆の跡が窺われる。口部は「俊寛」に似て、薄く、細かい起伏がわずかに見られる。見込は広々として、胴部の中程あたりで、わずかに段を取って、さらに底部を大きく削り込んでいる。底中央に、うっすらと片流れの茶溜をつけている。
全体の黒釉は、外側は、滑らかに黒くカセているが、見込の部分は、焼成時の釉の発泡の跡が無数に残り、膚を荒らしている。一部、強く褐色を呈しているが、それは、破損した際の古い漆つぎの保修の部分である。

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