シルクロ−ド絨毯ミュ−ジアム館蔵名品展

手織りの美しい絨毯は、中東地域の人々の伝統的生活の必需品であるばかりでなく、芸術的香りの高い民族の文化的遺産ともなっています。中でも、シルクロードの華と称される華麗なペルシア絨毯は、その多様な展開と優れた芸術性から、中東のみならずイスラム世界を代表する染織工芸品として、世界に名だたる美術館や博物館の重要なコレクションの一つとなっています。また、ペルシア絨毯は、わが国においても古都・京都の夏を彩る祇園祭山鉾の懸装や、豊臣秀吉の陣羽織などに用いられており、シルクロードを通じての東西文化交流の証を示す貴重な歴史的資料となっています。
本展は神戸六甲アイランドの「シルクロード絨毯ミュージアム」所蔵作品の中から、18世紀から20世紀初頭にかけて製作されたペルシア絨毯の名品を選りすぐり、特別展示させていただくものです。素晴らしい創造美の世界をお楽しみいただきたいと思います。

  会  期  2006年2月17日(金)〜3月5日(
         午前10時〜午後6時
  会  場  紺文シルクホール(紺文本店 5F)
  入場料  無料


帝王着座図絨毯
絹パイル織 205×132p

草花文様絨毯

ヘラート(現アフガニスタン)

18世紀初期の作品。京都の夏を彩る祇園祭山鉾の懸装に用いられているペルシア絨毯と図柄がよく似たヘラート産と思われる絨毯。祇園祭鶏鉾の前掛に使用されていたものはサイズ約217×142p。

聖樹文様絨毯
羊毛パイル織 213×135p

帝王着座図絨毯

イラン・カーシャーン

1950年代の作品。イラン最後の王パハラヴィー朝第2代モハンマド・レザー・シャーの肖像絨毯。1979年のイスラム革命によって首の部分が切り裂かれていたものを後に修復したという、いわくつきのシルク絨毯。

草花文様絨毯
羊毛パイル織 230×146p

聖樹文様絨毯

イラン・カーシャーン

20世紀初頭の作品。オールド・カーシャーンと呼ばれるグループのペルシア絨毯。ガードの4隅とフィールド周辺の各中点を断ち切って花瓶文や花文のモチーフが配されている。当事オーソドックスな伝統柄を踏襲していたカーシャーンの絨毯としては斬新なデザインに属する。


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