「復元 淀君乃小袖展」は2001年2月22日(木)〜3月4日(日)に開催いたしました



染  め

 1.1回目絞り帽子  6.3回目染め・黒


思い通りの緑色に
染まった生地

 2.1回目染め・緑色  7.4回目絞り帽子
 3.2回目絞り帽子  8.4回目染め・黄
 4.2回目染め・赤  9.5回目絞り帽子
 5.3回目絞り帽子  10.5回目染め・藍

辻が花染めは、群馬県高崎市にある草木染め研究所で進められた。所長の山崎青樹氏は県の無形文化財で草木染めの第一人者。
更に高崎市染料植物園の協力を得ることができた。

藍染め

藍瓶の中で、一気に
染料を浸透させる

1回目染め 

緑色は青と黄色を重ねて染めるが、順序は色の濃さ・生地・染料・気温・水温・時間などの条件で異なる。
染める前に、絞られた部分に染料の浸み込みを防ぐために白生地を湯に浸しておく。
青色は藍染め。生地を一気に藍瓶に浸し、丁寧に染料をなじませ、流水で流す。藍色の誕生。
黄色は奈良時代から伝わるという刈安(かりやす)という草を乾燥させ、煎じた液で染め、媒染し、水洗いする。深く渋みのある緑色の誕生。

黄染め

刈安で煎じた一番液


紅花を乾燥させた花餅

2回目染め  

厳密には紅花で染めた紅(くれない)色。染料は山形県産の花餅(紅花)を使用した。
花餅を3時間水に浸して黄の成分を抜く。生地は塩素分の少ない地下水に浸しておく。紅花を絞り「紅」を抽出し、酢を加え、これに生地を浸ける。染色後水洗いし、変色しやすいため室内で乾燥する。


黒をつくる5種類の染料

3回目の染め  

厳密には焦茶に近い檳榔子黒(びんろうじくろ)。染料は檳榔子という南方産の植物の実を砕いたもの・石榴(ざくろ)の実の皮・楊梅(やまもも)・五倍子(ごばいし)・矢車附子(やしゃぶし)の実の5種類を使用した。
材料を煎じた液に布を浸し、おはぐろで媒染した。


梔子の染料に浸け染める

4回目の染め 

梔子(くちなし)の実を細かく刻み、煎じ、濾過して染液を作る。
紅が熱に変色しやすいため、「温染」に生地を浸し、更に日光堅牢性に弱いので陰干しをする。これを数回繰り返し目標の色に近づける。

5回目の染め 

最後は藍染め。1回目の工程とほぼ同じ。殆どが帽子で隠された生地を5分間浸け、すぐに水洗。5回繰り返して欲しかった藍色になった。


再び藍で染めた


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