「復元 淀君乃小袖展」は2001年2月22日(木)〜3月4日(日)に開催いたしました



 

糸づくり・手織り

 1.養蚕  6.経巻き


財団法人 萬世協会 麦の家

 2.塩蔵  7.そうこう通し
 3.手繰り  8.おさ通し
 4.撚りかけ  9.手織り
 5.灰汁練り  10.白生地

養蚕から手織りまでの工程は、東京国立博物館名誉会員の故北村哲郎先生の推薦により、比叡山の麓で日枝紬(ひえつむぎ)づくりをされている財団法人 萬世協会 麦の家の山崎隆・京夫妻が担当した。


山桑の葉を食べる小石丸

養  蚕

極細で柔らかく強い生糸を得るために、日本古来の原種の一つである「小石丸」という蚕を飼い、山崎氏が接木栽培をしてきた山桑を食べさせ、春蚕のみを厳選した。


この樽の中で塩蔵される

塩  蔵

糸の質を高めるために繭の中のさなぎを処理する工程では、塩蔵という手法を用いた。
従来の乾繭(かんけん)のように、繭を傷めることもなく、手繰りの際にも糸が取り出しやすく、残ったさなぎの匂いも少なくなる。

手繰り
手で糸を取る手繰り

撚りかけ
紡いだ糸は手で撚りをかける


灰汁汁で灰汁練りされる

灰汁練り

糸を藁を燃やした灰を良質の谷水を張った桶に入れ、その灰汁で炊く灰汁練りをする。セリシンという動物性たんぱく質を程よく除去し、藁の成分が糸に染み込むことで染色しやすくなる。

機(はた)ごしらえ・織り

まず、縦糸にするための整経(せいけい)。糸を15メートルほど千切(ちきり)に巻き、機に載せて糸を引き出し、綜絖(そうこう)、竹筬(たけおさ)に通し、織前棒につなぐ。全部で1560本もの極細の糸(約14デニールを2本撚っているので約28デニール)を1本1本通していく。当時使用していたとされる竹筬を特注した。
いよいよ織り。現物の風合に近づけるため、独自に工夫したリズムと力加減で丁寧に織り上げた。
平成10年3月初旬、白生地が完成した。



手織り機によりリズミカルに織る山崎京さん


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