2006年
9/21
(木)
  10/9
(月・祝)

 

〜世界のロイヤルを魅了し続ける川島織物〜

 わが国における染織の歴史は深く、中でも京の織文化は人々の心を引き付けてきました。都に住む人々を唸らせ、満足させる商品を生み出すため、京都から生まれた染織技術も数多く今に伝えられています。
 川島織物も京の都で1843(天保14)年に開業し、その3年後には工場を開設して、帯地をはじめ高級手織製品の自家製造をいち早く行い、また室内装飾に目を向け、宮内省の仕事を多く手掛けるなど、様々な染織品を生み出してきました。創業以来「拘りのものづくり」を目指し、織物の開発を行うため、世界各国の珍しい織物を蒐集し、調査研究を重ねてきました。その成果を示す新製品や商品サンプル、染織品の改良や開発を行う上で織り出された試織などを紹介する織物博物館的な施設「織物参考館」を1889(明治22)年に開設し、その収蔵品を引き継ぎ、更に織物の製作過程となる多くの史資料を加えた織物文化館が1984(昭和59)年京都洛北、市原の里に企業博物館として開館しました。

 本コレクション展では、宮廷の室内装飾に彩りを添え、世界のロイヤルに愛され魅了し続けてきた川島織物の染織品を製作する上で、実際に使用した原画や織下絵、試織などを織物文化館の収蔵品の中からご紹介いたします。
 特に1900(明治33)年パリ万国博覧会に出展し、宮内省よりイギリス皇室に贈られたという綴織壁掛「武具曝涼」の守住勇魚筆原画。1905(明治38)年リエージュ万国博覧会に出展した室内装飾「百花百鳥之間」の4壁画を覆う巨大な綴織は、博覧会後に明治宮殿の東溜の壁面を飾りました。その菊池芳文直筆の豪華な室内装飾透視図は圧巻です。また1909(明治42)年に竣工した東宮御所(赤坂離宮)狩の間の壁面を飾った綴織壁面装飾「武士山狩」の織下絵は実に細密に描かれており、館外では初公開となる作品です。更にハーグ平和宮殿の壁面装飾製作資料やロシアのニコライ皇太子が日本へ外遊され川島織物に来社された際にご用意した御座所の正倉院様式之椅子など、選りすぐりの作品を展示いたします。絢爛豪華で華麗、そして王朝優美な装飾美を是非ご覧下さい。

澤部清五郎 筆 綴織壁掛 構想画 「鷹狩」


伊藤若冲 作
綴織額「紫陽花双鶏」

菊池芳文 筆
「百花百鳥之間」

伊藤若冲 作
奥田瑞寛 模写 「群虫」

伊藤若冲 作
奥田瑞寛 模写 「雪中鴛鴦」


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