人間国宝 十四代
  
酒井田柿右衛門展
   
 2003年2月14日〜3月2日


濁手 山つつじ文 鉢 1986年

濁手 桜散文 長角陶筥 1988年

十四代 酒井田柿右衛門作品

濁手 三方割花文 花瓶 1991年

濁手 蓼文 鉢 1992年

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解  説

濁手 山つつじ文 鉢 1986年 口径52.3 高さ20.0 高台径17.7

1986年、第33回日本伝統工芸展で日本工芸会奨励賞を受賞した記念すべき作品。
大ぶりの丸鉢の見込に二つの山躑躅
(やまつつじ)の折枝を向かい合わせ、右回りに旋回させて描く。幹・枝・葉・萼(がく)を黒の輪郭線で描き、幹と枝には紫の、葉には青と緑の、萼には黄緑の上絵の具で彩る。花と蕊(しべ)は赤の輪郭線で描き、赤と黄の上絵の具で彩る。外面にも四方に小さく山躑躅を配する。高台の外側付根に二条、またその外側に一条の赤い圏線を廻らす。

濁手 桜散文 長角陶筥 1988年 口径6.6×11.2 高さ5.5

蓋の上面から身の側面にかけて全体に桜の花を散らして描く。桜の花弁と蕊は赤の線で描き、赤い桜には赤の上絵の具で彩る。白い桜は塗り残す。桜花の背景は緑の上絵の具を塗りこめる。各稜部は二本の赤い直線で囲み、そこは白いままに塗り残す。

濁手 三方割花文 花瓶 1991年 口径12.0 胴径25.5 高さ19.3 底径12.2

短く垂直に立つ口をもち、胴の上部を最大に膨らませた丸壺形の広口花瓶。胴の三方に青く縁どった花頭窓(かとうまど)を設け、各窓に紫露草(むらさきつゆくさ)、紫陽花(あじさい)、鉄線(てっせん)をそれぞれ描く。各花は、緑・青・赤・黄・紫の上絵の具で彩られる。窓の背景は、赤に緑の四弁花と、赤に黄の十字花を整然と配置して地文とする。高台の外側付根に二条、またその外側に一条の赤い圏線を廻らす。

濁手 蓼文 鉢 1992年 口径53.6 高さ10.8 高台径17.7

1992年、第39回日本伝統工芸展で2度目の日本工芸会奨励賞を受賞した記念すべき作品。
木盃形の大皿。見込に蓼
(たで)を描く。茎・葉を黒の輪郭線で描き、茎には紫の、葉表には青と緑の、葉裏には黄の上絵の具で彩る。花は赤の輪郭線で描き、赤と黄の上絵の具で彩る。外面三方にも同様の蓼を描く。高台の外側付根に二条、またその外側に一条の赤い圏線を廻らす。

―「人間国宝 十四代 酒井田柿右衛門展(朝日新聞社刊)」より―


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