人間国宝 十四代
  
酒井田柿右衛門展
   
 2003年2月14日〜3月2日


色絵 紅葉文 鉢 1969年

色絵 魚草文 大鉢 1971年

酒井田正時代作品

色絵 花弁椿文 花瓶 1972年

色絵 苺文 花瓶 1981年

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解  説

色絵 紅葉文 鉢 1969年 口径44.0 高さ10.0 高台径21.0

口縁が低く垂直に立ち上がった大鉢。内面全体にラフなタッチで大きく紅葉の折枝文様を描く。枝と紅葉の葉脈を、肥痩のあるすばやい筆致の黒線で描き、紅葉の葉には赤と緑と青の上絵の具で彩る。口縁部には鉄が塗り回され、絵を引きしめる額縁の役割を果たしている。高台の外側付根に二条、またその外側に一条の赤い圏線を廻らす。
第16回日本伝統工芸展の入選作品であり、前年の第15回に次ぐ2度目の入選作品である。

色絵 魚草文 大鉢 1971年 口径40.9 高さ11.0 高台径19.3

口縁を鍔縁(つばぶち)に作った大鉢。その口縁部には染付で簡略な唐草文を廻らし、その上を呉須で薄く塗る。内面の胴部には縁の蓮弁文を廻らす。見込には水藻の間を泳ぎまわる赤や青や緑の魚を8尾描く。ちょうど金魚鉢を上から覗き込む意匠である。外面には三方に貝と海藻を描く。高台の外側付根に二条、またその外側に一条の赤い圏線を廻らす。高台内に焼成中の焼きへこみを防いだ跡のハリ目跡が1個残る。高台内に黒の上絵の具で草書風の銘「正」。
第18回日本伝統工芸展4度目の入選作品である。

色絵 花弁椿文 花瓶 1972年 口径18.9 高さ25.3 底径15.3

ふっくらとした胴をもつ丸壺形の花瓶。胴の前後二方に窓を設け、その中に椿文を描く。窓の背景には6段の格子文様帯を設け、それぞれの格子の中に四方襷(よもだすき)に花菱文を埋めて地文とする。低く垂直に立った口縁部の付根に二条、高台の外側付根に二条、またその外側に一条の赤い圏線を廻らす。高台内に黒の上絵の具で楷書の銘「正」。
第19回日本伝統工芸展5度目の入選作品である。

色絵 苺文 花瓶 1981年 口径14.7 高さ24.9 底径15.0

口部をやや端反りにした円筒形の花瓶。胴の上部全体に木苺(きいちご)を描く。茎と葉と蔓(つる)と萼(がく)を黒の輪郭線で描き、茎と蔓には紫の、葉には青と緑の、萼には黄緑の上絵の具で彩る。木苺の実は赤の輪郭線で描き、赤と黄の上絵の具で彩る。高台の外側付根に二条、またその外側に一条の赤い圏線を廻らす。高台内赤絵楷書銘「正」。
1983年第30回日本伝統工芸展の出品作に本作品と類似の図柄が用いられているが、本作品はそれに先行するものである。

―「人間国宝 十四代 酒井田柿右衛門展(朝日新聞社刊)」より―


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