2004年
   2月21日(土)
    3月7日(日)

  富士山(5号皿)

ヨーロッパを席巻した意匠

深川製磁とは、つまるところ初代深川忠次の芸術思想を磁器という素材に現した工芸文化と言える。19世紀に入り、有田の古伊万里形式の意匠は欧州においてその芸術的輝きを失い、有田焼のアイデンティティーは大きな過渡期を迎えた。一方、仏国におきたアールヌーボーはジャポニズムを取り込み世界の工芸界に大きく影響を及ぼす。その中で深川忠次は「世界の陶磁器愛好家の趣味は、完全なる高温焼成による白磁である。」と考え、1900年巴里万国博に数々の作品を出品する。そして最高名誉のメダーユドールを獲得する。帰国後「釉薬の原料取調べのこと」とメモし、更に完全を期した。1904年米国セントルイス万国博にて連続ゴールドメダルを受賞するも、更なる構想を持つために受賞大花瓶をフィラデルフィア博物館に寄贈する。世界共通の芸術観を目指した忠次の思想はついに気韻ある「透白磁」を生む「とんぼ窯」に完成を見ることになる。

出 品 作 品

 参考品  明治・大正・昭和初期の作品

計6点

 伝統工芸士作品

計30点

 明治時代に輸出していた当時の復刻作品

数点

 2001年パリ日本文化会館にて発表した「パリコレクション」

約30点

 四季の提案商品を中心にした日常食器

約200点

古伊万里風染錦金襴手丸文鳳凰紋様台付57p(復刻品)

この花瓶のオリジナルは明治36年、深川製磁創業者深川忠次製作による大花瓶である。当時米国セントルイスで開催された「世界万国博覧会」に出品し、一等金牌を受け日本における陶磁の価値を高めた。製作に当たっては、深川忠次が率先指揮をなし、一流細工師を網羅、三年有余を費やし完成させた。この花瓶の特徴は、オリジナルと同じく気韻と温麗な美を持ち、更に職人の手描きによる繊細さと巧緻な絵付方法は、金手配合の図様と相俟って華麗と優雅を極めており、他に類のない芸術品である。

古伊万里染錦五艘船 大鉢(復刻品)

17世紀の後期に入ると、肥前磁器の生産は専らオランダ東印度会社の注文にこたえた。その結果、国内では18世紀に入ると紅毛絵図が流行し、オランダの風物、東南アジアの風物あるいは風俗衣装、オランダ商船などが絵図化され模様化されて描かれた。
この独楽状の大鉢は、当時のものと同じく、内絵として見込みにオランダ船一艘、左右に二艘の船、周りには紅毛風俗図、裏模様には二艘を描き、牡丹花模様で連鎖している。

富士山(碗皿)

染錦金彩鳳凰(菊割紅茶碗皿)

染付山水(青磁六角香炉)

富士山(手付中急須)

竜鳳凰錦手黄地(片口水指)


「深川製磁 明治意匠展」日程表

2月

3月

21

22

23

24

25

26

27

28

29

1

2

3

4

5

6

7

  3月1日(月)は作品整理のため休館します


「アートライフヘの誘い」ページへ

  ご意見・ご質問等は kimono@konbun.co.jp までどうぞ