秘められた染―羽裏―の世界

江戸時代に、町人階級の間で洗練されたおしゃれの表現として用いられた「底いたり」という言葉がある。
例えば銀のキセルの雁首の内側に金を張って吸殻離れをよくしたり、さもない煙草入れや財布の裏側に高価な渡りものの金唐草をつけたり、下着に凝ったり、地味な小袖の裾を引き返しにして裏模様をつけたり。これは恐らく当時町人階級に対する幕府の厳しい贅沢禁止令に対して、裕福な町人達が、そのおしゃれのはけ口を表に見えぬ所に求めた隠れた贅沢の結果であろうが、こうした「底いたり」は、明治時代に入って「隠れた贅沢」から「秘められた派手やかさ」に変貌し、大正・昭和へと個性豊かな染の美を作り出してきた。今回展示するものは、すべて京都の友禅工房、株式会社岡重に保存されてきた羽織裏地の見本裂で、明治・大正・昭和ごろの時々のデザインの変遷そして外国のものも含めて興味深い作品の数々。是非ご覧下さい。

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  会 期 2004年9月17日(金)〜10月3日(日) 午前10時〜午後6時
会 場 紺文シルクホール
      静岡市伝馬町16-7 紺文シルクビル5F TEL 054-251-4147
     
入場料無料
 

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