「近衞家 陽明文庫 秘宝展」は2000年5月18日(木)〜6月18日(日)に開催いたしました


 
近衛家熈遺愛茶杓箪笥
近衞家熈遺愛茶杓箪笥       一基

幅 27.2  奥行 30.3  高サ 30.3

予楽院家熈の茶湯における事跡についてはその侍医山科道安による言行録「槐記」に委しいが、陽明文庫にはその他に家熈自身が、官を辞した正徳3年(1713)より70歳にて世を去る享保21年(1736)までの24年間、実に308回にわたって催した茶会の記録、茶湯之記が伝わっている。またこれらと共に予楽院の茶湯歴を知るにかかせぬのがこの茶杓箪笥である。この茶杓箪笥には現在31本の茶杓が納められているが、いずれも予楽院の時々の茶会に用いられたものばかりであることは、前述の茶湯之記にて知れる。その内容は勅作から一般には無名に近い茶人までと幅は広いが、代表的茶人の作はほとんど漏らされていないのは流石である。後西天皇勅作・常修院宮作・金森宗和作がそれぞれ5・3・3と他に比して多い事は、予楽院の茶湯の一つの傾向が感じられ興味深い。

 


31本の内容

後西天皇 5、常修院宮 3、細川幽斎 1、利休 2、恵観(一条昭良)1、光甫(本阿弥光悦孫)1、
瀬田掃部 2、小堀遠州 1、古田織部 2、百庵(細川三斎弟子)1、福島大夫(正則)1、宗旦 1、
金森宗和 3、佐久間将監 1、殊徳 1、織田有楽 1、細川三斎 1、他 2